ちいさな命を助けたい

2019年7月16日に保護した子猫の命を助けたい一心でブログを開設致しました。

2度目の奇跡

本日、退院予定だったハイルですが容態が急変した為、退院を少し延長するとお昼頃にお医者様からお電話ありました。

呼吸が浅くなり、横隔膜ヘルニアの術後の肺障害が遅れて出てきたようです。

胸水が溜まり肺を圧迫しておりました。加えて食道裂孔ヘルニアにより胃が胸腔へ出ている為、肺の活動が制限されていると。

その時点では、少し様子を見るという事でした。

 

その後、16時頃にハイルの容態が更に悪化し息を引き取りそうなので病院へ来て欲しいと看護師の方よりお電話があったので会社を早退し病院へ向かいました。

 

17時頃に病院へ着きました。お医者様より呼吸状態が非常に悪く、酸素を上手く取り込めない為、1日もつかどうかと分からないという事でした。

酸素室では、酸素濃度が40%までしか上げられずそれでもハイルの肺では、酸素が取り込めない状態だったので酸素マスクで100%の酸素濃度を送って頂いておりました。

最初は、嫌がる力が残っていたよですが私が駆けつけた時にはぐったりしていて今にも居なくなってしまいそうでした。

そこでお医者様より2つの選択肢を告げられました。

1つ目は、リスク覚悟で手術を行い食道裂孔ヘルニアにより胸腔へ出た胃を正常に戻す事と胸水を抜いてあげることで肺がしっかり機能する状態にしてあげること。

しかし、瀕死の状態で手術ができる体力が無いので手術準備の為の全身麻酔、人工呼吸器を処置した時点で亡くなるリスクが非常に高いという事でした。

その時点で成功率としては、50%より遥かに低かったと仰っておりました。

そして、手術が成功しても元気になる確証がなく、ここから元気になる事は奇跡だと仰っておりました。

 

2つ目は、酸素が上手く取り込めないハイルは、今とても苦しく辛いので楽にしてあげる為に安楽死させてあげること。

 

お医者様は、これは価値観の違いがあるので一存では決められないと仰られました。

私は、安楽死を選ぶという選択肢がもとより有りませんでした。

ハイルの苦しむ姿を見て、辛い。苦しい。早く楽になりたい。と言っているのでは無く生きたい!という気持ち感じました。

これは私の勝手で自己満でエゴなのかも知れませんが動物の生きたいという思いは強いんです。だから少しでも可能性があるのであればそれにかけたかった。ハイルとの出会いが奇跡だったように強運のハイルなら大丈夫だと自分に言い聞かせながら手術をお願い致しました。

もしかしたらハイルを苦しませてハイルは怒っているかもしれません。恨んでいるかもしれません。それでも生きられるなら救いたかったんです。

 

手術をお医者様へお願いし17時過ぎより手術となりました。

18時過ぎにお医者様より連絡がありました。

ハイル頑張りましたと。手術が成功し自分で呼吸をしていまよ。とご連絡頂き凄く凄く嬉しかったです。

ハイルの事を諦めていなかったとはいえ、不安で仕方ありませんでした。

でもハイルは、その気持ちに応えてくれて戻ってきてくれました。

 

お電話頂き病院へ駆けつけました。

食道裂孔ヘルニアの手術は成功し胃を元に戻し上に出ないよう固定もして頂きました。

また、数日ですが腹壁が成長した事もあり横隔膜ヘルニアの手術をした際に懸念されていた内蔵の圧力も無いという事でした。

胸水も抜いて頂き今は管を通して定期的に抜いて頂いております。術後は少なからず溜まるようです。

血液中の酸素濃度も安定しており呼吸も小さいながら自分で行っているとの事でした。

肺を触る事で損傷させてしまう事を恐れ、横隔膜を少し開いて目視で確認して頂いたようですが何も問題無さそうとの事でした。

今回の手術で胸、お腹、肺を元通りにできましたと。物理的に出来ることは全て行って頂き、元気になるには今度こそハイルの生命力次第だと仰っておりました。

 

これからまた入院です。峠もまだ超えていないので安心はできませんが命を繋いで頂いたお医者様には感謝しかありません。

本当にありがとうございます。

 

これから毎日面会をして状態を確認して参ります。

 

Instagramでご心配、ご応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

皆様の祈りがハイルへ届いたのだと思います。

 

募金活動をさせて頂くうえで本来なら手術後のハイルの写真を撮るべきだったのですが今日に関しては、私は写真を撮る事ができませんでした。すみません。

私の気持ちの問題で不信感を抱かれた方がおりましたら申し訳ございません。

今は、信じてほしいという事よりもハイルが生きているという事実をお伝えできればと思います。